“クラフト”の概要
1891年に第1回が開催されたクラフトドッグショーは、毎年3月の上旬に英国第2の都市バーミンガムにある英国最大のコンベンション会場(NEC)で4日間に渡って開催されています。
約180犬種、22,000頭の犬が出陳される他、さまざまな団体のブースや数え切れないほどのショップが建ち並び、会期中13万人もの人々が世界中から訪れる、まさに世界最大のドッグショーです。
5つのホールから成る広大なスペースには34のリング(各ブリード戦が行われる)と、特別リング(主にさまざまなデモンストレーション、競技などが行われている)、メインリング(最終日以外は主にアジリティーやその他のドッグスポーツ、服従訓練競技が次々に行われている)があり、出場を待つ犬たちの待機スペースだけでもとにかく広大な広さ!なのです。
もちろん世界最大なのですから、それなりに心の準備はしていたつもりですが、何より驚いたのは特別リングやメインリングだけでなく各ブースなどでもさまざまなデモや服従訓練、競技、ゲーム、その他イベントが催され、着々と運営(しかも全て犬がらみなのに)されていることでした。
このドッグショーの全体像を把握している人たちがいること自体、凄すぎる!というのが率直な感想でした。
 

 
会場とスケジュール
5つのホールは、各ホールそれぞれが非常に広いので、目的のショーやアトラクションを見るために移動するだけで、「何キロ歩いたのだろう?」と思うほどの運動量になります。参考までに、メインリングのあるHALL-5のマップをご覧ください。
メインリングは観客席がスタジアムのように設置されています。(ちなみに、ブリタニーのブリード戦はこのHALL-5、33RINGで行われました。)
また、4日間に渡って行われる、それぞれの犬種のチャンピョンを決めるブリード戦は以下のようなスケジュールで行われました。

1日目 3月4日(木) Toy・Utility グループ
2日目 3月5日(金) Gundog グループ
3日目 3月6日(土) working・Pastoral グループ
4日目 3月7日(日) Terrier・Hound グループ
 
 
 
DAY ONE TOY GROUP   DAY ONE UTILITY GROUP   DAY TWO GUNDOG GROUP
   
 
 
 
DAY THREE WORKING GROUP   DAY THREE PASTORAL GROUP  
右は4日間に渡って行われたブリード戦に出場の犬種とエントリー犬数、ジャッジのリストです。出場犬の多い犬種はリストもBitches(♀)とDogs(♂)に分けられています。
まず、それぞれの各クラスでのブリード戦があり、その勝者からBitches(♀)のチャンピョン、Dogs(♂)のチャンピョンが選ばれ、この2者のどちらかが犬種のチャンピョンとなります。
犬種のチャンピョンが決定すると、次は各グループのチャンピョンが選出され、最終日の最終ショー「BEST IN SHOW(ベストインショー)」に各グループの代表犬、7頭の中から全犬種のチャンピョンが決定されるのです。
一日に行われるブリード戦は3日間は各2グループが行われますが、2日目だけがGundogグループのみなのは、一番層が厚く、出場犬数が多いからです。
ブリタニーはガンドッグリストの最初に
「Brittany」と掲載され、他のスパニエル種と区別されていました。
 
 
DAY FOUR TERRIER GROUP   DAY FOUR HOUND GROUP  

 
素敵なペア
初日、HOLL-3の入口から会場に入るなり目に飛び込んできたのは、オビディエンスのデモと競技に出場していた可愛い女の子。自分より大きい犬を連れて颯爽と登場するや、機敏な動きで難しいオビディエンスをこなしていました。
もっさりとした風体の、パートナー君がまた素晴らしく、外見からは想像が出来ないような俊敏な反応で、少女との息がピッタリ!なのです。しかも、このペアの間に“しつけ”“訓練”という、ピリピリした緊張感はなく、実にさりげなく難易度の高い技を次々にやってのけるのです。
「クラフト」に出る以前、いくつかの大会などで勝ち上がってきているペアなのでしょうから、当然と言えば当然なのでしょうが・・・本当に素敵なペアでした! 
この少女ペアを見て、毎日、四苦八苦している自分だけれど「いつか、こんなふうに信頼関係が出来たら素敵だな〜」と思うのでした。
※少年少女の場合クラフトに出場が決まったら、学校は休んでよい(欠席にならない)そうです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
サンダーバードの曲とともに
すぐ隣のブースで行われていたのは、団体競技かデモンストレーションで(審査カードのようなものにチェックしている方がいたので、たぶんこれも競技だったと思うのですが)、サンダーバードのテーマに合わせて、さまざまな年齢の方が、さまざまな犬と一緒に登場! 
犬を“付け”の位置にこさせ一直線に並んだと思ったら、プロペラのように回り、反転、また反転します。また、犬を全員中心に集めて“待て”を命じて飼い主全員がグルグル回るなどをするのですが、大きい犬と小さい犬が混じっているので、皆さんニコニコしていますが、どちらも非常に難しいと思いました。
おじいさんや年輩の方がとても生き生きしていて、「あ〜、いいねぇ」と心から思え、見ている観客の皆さんからも、惜しみない拍手が送られていました。
そしてまだ朝なのに・・・どんどんテンションが上がって行くのでした。
何チーム出ていたのか、チームごとに色違いのユニフォームを着、犬と一緒の運動会のようでとても楽しく、家族の方たちが応援に来ていたり、とても微笑ましいコーナーでした。

※ここでは跳び付きをやめさせるための、団体での訓練方法のデモなどもやっていました。
 
 
 
ギリギリまで美しさを追求
小さなブースでの競技やデモ、大きなリングではアジリティーなどの本格的な競技が行われている間、各犬種のブリード戦は各34のリングで着々と行われています。
DAY-1は Toy・Utilityグループ、チワワのリングには日本人のブリーダーさんが出場されていました。とにかく会場が広いので、団体の競技以外で出場されている日本人は見かけませんでしたが、他にも出場されていたのかもしれませんね。
犬たちが控えている場所では、皆さん自前の台や器具を持ち込んで、出場時間ギリギリまで美しさを追求していました。
特に「トリミングにかかっているのよ!」の犬種リング近くは、緊迫感があるのでヘタに近寄れない雰囲気でした。あたりまえですが・・・。
02へつづく